●苔玉とは
日本の伝統的な園芸文化に〔根洗い〕という形があります。
根洗いに凝縮された自然の一隅を見たとき、思わす一瞬時が止まり、
時間の経過の中でゆっくりできあがった一つの風景に見とれてしまいます。
時がつくる根洗いの美しさを、手軽にたのしめないかと考え、うまれたのが苔玉です。
苔玉は、植物の根と土を水苔で包み、さらに苔をまいてできています。
水苔と苔で包んでいるので、室内に飾っていて、土でお部屋を汚すことがありません。
季節ごとに器やしつらえをかえるなどして楽しめます。
※ここで記載の内容は当社の苔玉のことですので、すべての苔玉にあてはまるわけではありません。
●苔玉の育て方
置き場所植物を育てるさいの重要項目は3つ日光、水、風です。この3要素をおさえれば、よく育ちます。まずは、置き場所。基本的には外で育てるものです。飾るときだけ中に入れてください。季節・場所にもよりますが、なるべく1日室内に飾ったら、次の日は外に出してください。屋外の風とおしの良いところに置いてください。
日当たり直射日光はさけてください。半日陰がベストです。もともと、苔は林のなかの大きな木の下の木漏れ日が当たるところに生育します。その環境に近いところをできるだけ探してあげてください。
水やり苔の表面が乾いたら水やりのタイミングです。ボールなどに水をはりちゃぽんと苔玉を入れてください。玉全体が水につかるのがベストです。5〜10分つけっぱなしにしてください。水につけっぱなしは根腐れのもとになりますので、気をつけて。
その後作ってから、1年半くらいすると、苔玉の中は、ねっこだらけ。つまり、根づまりの状態です。もう一度ほぐして、木っとで巻き直すか、鉢植えに。鉢植えの際は、崩さずにそのまま土の上に置いてください。やがて、根っこがはってきます。植える植物によっても管理方法は異なりますので、とにかく毎日見てあげてください。そうすれば,自然とどうするばよいのか。どうしてあげればよいのか。感じとれるようになります。
●鉢植えの育て方
置き場所苔玉と同じ
日当たり苔玉と同じ
水やり鉢には底に穴があいています。表面の土が乾いたら、底から水が流れ出るくらいたっぷり水をあげます。葉にも水をかけてあげるとよいでしょう。ただし、花の咲いている植物は、花にはなるべく水をかけないようにしてください。もし、からからに乾いてしまったら、水をはったバケツなどに鉢ごと鉢が水につかるまで、水につけてください。(一度からからに乾いてしまうと、上から水をかけただけではなかなか水をすってくれません)苔の表面だけが乾燥したときは、霧吹きで苔に水分を補給してください。
その後だんだんと、鉢を大きくして植物を大きく育てる方法と、小さな鉢のまま育てる方法とがあります。どちらにしても、1〜2年に1度、根を整理するとよいでしょう。また、春と秋に固形の肥料をあげます。植える植物によっても管理方法は異なりますので、とにかく毎日見てあげてください。そうすれば,自然とどうするばよいのか。どうしてあげればよいのか。感じとれるようになります。
●苔玉の飾り方
特に決まりはありません。お好きなところに、お好きなように、楽しんで飾ってみてください。ただし、室内に飾りっぱなしは、植物が傷みますので、気をつけて。

お皿に上にポンッと置いてみてください。
二つ並べてみるのもよいでしょう。
お皿は水をためとく必要はないので、平たいものでも大丈夫。
左:もみじ/右:オトメギボシ

和風はもちろん。洋風にも合います。
そして、中国風、オリエンタル風、なんにでも。
飾り方しだいです。
ミズアオイ

夏は、ガラスの器がおすすめです。
きっと涼を呼んでくれるでしょう。
テーブルの上にちょこんと置くだけ。
黒花菫

灯りや小物と合わせて飾ってみる。
和みの空間のできあがりです。
蛍袋

ちょっとオリエンタルなスペースに。
和紙のライトと竹篭で。
竹篭などに置くときは、下に透明シートなどを敷いてください。
葉のフォルムが浮きだって素敵じゃないですか?
リュウビンタイ

季節を感じることのできる苔玉は季節のしつらえにぴったりです。
正月は松などを漆の器に。
ひなまつり、お月見など、しつらえを楽しんでみてください。